当協会について

会長の挨拶

日本農業法人協会 会長からのご挨拶

会長の挨拶


我が国は欧州危機をはじめとした国際経済の混乱と、東日本大震災や円高等による国内経済の疲弊に直面しています。

農業においては、東日本大震災及び東京電力福島第一原発事故による甚大な被害と天候異常などが事業環境を悪化させており、農業就業人口のさらなる減少と耕 作放棄地の拡大が懸念される状況にありますが、一方で、これまで進められてきた法人化施策によって農業法人数は着実に増加しており、従業員数も2010年 センサスでは過去5年間で2割増加しています。農業法人を中心に、他業界からも専業的な従事者が農業に参入し、プロ農業者の層が厚みを増しつつあります。

他方、政府は環太平洋パートナーシップ協定(TPP)について交渉参加に向けて関係国と協議に入るなど、貿易自由化の進展が見込まれるなかで、国内農業の 経営体質強化は喫緊の課題として取り組まれねばならない状況にあります。

我々プロ農業者は、日本の食料生産を担う者として、来るべき時代を見据えて研鑽を重ね、連携を深め、産業としての農業を確立し、より良い経済社会の実現に引き続き取り組んでまいります。
農業政策においては、農業経営の柱となった六次産業化への支援強化、農地集積の促進や新規就農者の倍増に向けた施策が盛り込まれる等、意欲ある農業経営体への支援が明確となっています。

わが国の農業・農村構造は、高齢化や過疎化・混住化の進行などにより、ますます多様化しつつあり、農業法人の関わり方も重要になってきています。

今後、産業政策と地域振興政策とを明確に区分し、担い手に対する集中的・重点的な支援が進められる中で、農業法人をはじめ「専ら農業を営む農業経営体」を 核とし、小規模・兼業農家等との役割分担を明確にした上で連携を図っていく新たな地域農業構造の確立という視点もしっかりと取り入れつつ、農業法人の経営 の確立・発展や経営体質の強化に向け、取り組んでいきたいと考えます。